LAMB／ラム

昨日は友達と映画を観てきました。
大抵の映画は1号さんと一緒に観るのですが、ホラーだけは1号さんの好みではないので友達と行きます。
今回観た映画はLAMBです。

山間に住む羊飼いの夫婦イングヴァルとマリア。

ある日、二人が羊の出産に立ち会うと、羊ではない何かが産まれてくる。
子供を亡くしていた二人は、”アダ”と名付けその存在を育てることにする。

奇跡がもたらした”アダ”との家族生活は大きな幸せをもたらすのだが、やがて彼らを破滅へと導いていく—。

https://klockworx-v.com/lamb/

公式サイトのあらすじより。サイトにはさらに「ネイチャースリラー」とも書いてありました。個人的な感想ではありますが、スリラーともホラーとも思えませんでした。

冒頭数十分は、最近流行（？）のASMR動画かと思うほどに登場人物の会話やBGMが少なく、「（映画的に）これでいいんかいな💦」と違う意味で不安な感覚に陥りました。ひたすら日々の生活音と羊の鳴き声くらいしかありません。
映像も自然をフューチャーした（？）切替えが多いのですが、そんなに切り替えなアカン場面や展開でもないように感じます。

すごくナニカありそうな雰囲気を醸し出しておいて「ナニもないんかーい！」となることが多く、ただただ夫婦の奇天烈な日々を観る映画といった感じです。

少し話はそれますがLAMBは、「ヘレデタリィ～継承～」「ミッドサマー」といった映画を送り出している映画制作・配給会社「A24」によって北米配給され、話題になった映画でそうです。
実は今までA24関連では「ヘレデタリィ～継承～」「ミッドサマー」を観ました。どの映画も公開前のトレーラーを観たら「これは観に行かねば！」と思います。しかし実際観てみると題材も雰囲気も悪くないのに・・・オチが自分には合わない上に、見終えると「これってホラー？？」ってなるんですよねぇ。
ミッドサマーもLAMBも個人的にはスリラーとかホラーとは感じられず、シュールな場面が多く、逆にニヤニヤ笑えてしまったりもするんです。ヘレデタリィの結末も失笑してしまいました。

とりあえずLAMBに出てくる「アダ」は可愛いです。この奇妙な映画の中でアダの存在は特異な容姿とは別な意味で際立ちます。登場人物は割とサイコなのでアダだけが無垢で普通の人間（？）の感覚を持ち合わせているように見えました。アダ自体は特に何もしないんですけどね。

ラストは、なんだか匙を投げられた感が否めず、不思議な夢の途中で目が覚めて「あの後どうなったんやろ？」という目覚めの悪い夢のような終わり方でした。

LAMBを含めてA24関連の映画は面白くないわけじゃないんだけどホラーを期待して観に行った割に不完全燃焼おこすので、個人的にはこのLAMBを最後に映画館に足を運ぶのはこれっきりかなぁ💦

うん、ホラーが観たい！（笑）