「どこ?」シリーズ絵本

先日、たまたまInstagramの広告で「どこ?」という絵本を知りました。

絵(イラスト)ではなく、実際に作られたジオラマで描かれた絵本なんですが、なんていうか一目惚れです。
世界観、デザイン、色使い、キャラクター。
昔、子供の頃に観て憧れた「くるみ割り人形」の世界みたい!

速攻、本を買いに行きました。

いやぁ、すごい!
これだけのジオラマ作ろ思たら、気の遠くなるような素材作りです。
私も素人ながらにちょくちょくジオラマ作ってますけど、
「そうそう!頭の中にある世界をこういうに再現したいねん!」
という理想形がここにありました。

これはすごいなぁと思たんで、Instagramで作者さんの名前をタグ検索したところ、作者の山形明美さんご本人がいらっしゃいました。
さらに制作過程なんかも投稿してはって、全投稿全写真を無我夢中で閲覧しました。
もっと大きい画像で見たい!
いや、リアルでジオラマ見てみたい!

強く強く思いました。死ぬまでに作者さんのジオラマ実物で見れたらなぁ💖

私の夢のひとつに絵本作家さんになることがあります。
そして、その絵本に登場するキャラクターや場面をジオラマにしたいのも夢のひとつです。

そのためにチョコチョコと自己流ではありますが絵を描いたりしてます。
しかしジオラマの手は止まったまま。
それは「リアル病」に罹ったからやないかと。
リアル病は悪い病気ではないんですけど、手を動かすにあたったり、何かを作ることにいたっては時折手が止まる要因になりがち。
特に世の中では個性的な作品より「超リアル」とか「本物みたい」というリアル志向で人気が出るのも事実。
本物に似てるかどうかは分かりやすい判断材料の一つでもあるため、個性による千差万別より嗜好より一律的に作品を評価しやすいってのが一因にあると思います。
それが故に・・・

ほんまもんやったら、こんな形やない。
本物はこんな色じゃない。本物の比率で考えたら、この大きさはあり得ない・・・などなど

リアルに引っ張られて創造ができなくなるんです。
さらに本物に比べてクオリティが低いとか、うだうだ考えて負のループに。

本物を作るんやったら、とことんこだわったらエエと思うけど
ファンタジーの世界を作るんやったら本物を理解した上で世界観に合うたもんで作り上げればいいやん!
と、当たり前のことをこの本が教えてくれました。

料理もそうやけど、全部が全部全力で全部が全部エエもんで作ったら美味しいってわけやない。
コレを引き立たせたいがために、あえてコレはこのくらいの塩梅でとか引き算や足し算、掛け算、割り算しながら作るからこそ面白いし、美味しい料理ができるかと。
ジオラマも絵も共通するところあるんちゃうかなぁと気づくことが出来た本です。

「どこ?」シリーズは10作くらいあるらしいんで、全巻揃えるとなると覚悟もお金も要りますが、まずは気になる巻からボチボチ買い集めて、いつか全巻揃えられたらいいなぁ♪
そして、この本を励みに私も手動かしていきたいなぁ♪

ラルーンドエスト